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買い物などの際に、毎日何気なく使っているお札。 そのお札に肖像画が描かれているのは誰でも知っていますよね。 でも、なぜ「肖像画」なのか? そこまで気にして使っている人は少ないのではないでしょうか。 日本銀行の資料によると、肖像画の使用には「偽造防止」 「親近感」「判別のしやすさ」などの理由があるようです。 人の目は人の顔を見分ける能力に長けており、それが肖像画 であっても少しズレていたり、ぼやけていたりするだけで違和感 を覚えるとのこと。 これにより偽札を見分けやすくしているわけです。 この事実を物語るエピソードが、18世紀のフランス紙幣に描か れていた当時の国王ルイ16世。 18世紀後半のフランス革命で国外逃亡を図ったルイ16世が、 自身の肖像画が描かれた紙幣により国中に顔が知れ渡って いたことで、国境近くの住民に発見されパリへ連れ戻された というもの。 人間はそれだけ、人の顔を覚える能力に優れているということです。 では、日本のお札ではどのような人が選ばれているのでしょう。 調べてみるとそこには明確な基準はなく、偽造防止の観点から 特徴的で肖像画を複製しにくい人が選ばれているようです。 今まで肖像画に印刷された17人(二千円札の背景画として描かれ ている紫式部を入れると18人)のうち、11人がヒゲをはやした特徴的 な顔をしているのもそんな理由のひとつかもしれません。 中でも聖徳太子は歴代最多の7回も登場する人気者。 1万円札に描かれていた聖徳太子を覚えている人もいるのではない でしょうか。 ちなみに、肖像画を描いているのは国立印刷局に所属する「工芸官」 と呼ばれる職人で、れっきとした国家公務員。 お札以外にも、国債や収入印紙などもデザインしているそうです。 これを読んだ後、ぜひ手元のお札の肖像画をじっくり見てください。 言われてみれば特徴的な顔をしていますよね。 ◇お札に登場した歴代のヒゲメン ※名前の後の発行年は、複数の紙幣に描かれている場合、 最後の紙幣に描かれた発行年を記載しています。 ・菅原道真 五円券(昭和18年/1943) ・武内宿禰 二百円券(昭和20年/1945) ・和気清麻呂 十円券(昭和20年/1945) ・藤原鎌足 二百円券(昭和20年/1945) ・聖徳太子 一万円券(昭和33年/1958) ・板垣退助 百円券(昭和28年/1953) ・高橋是清 五十円券(昭和26年/1951) ・伊藤博文 千円券(昭和38年/1963) ・新渡戸稲造 五千円券(昭和59年/1984) ・夏目漱石 千円券(昭和59年/1984) ・野口英世 千円券(平成16年/2004) ◇歴代の紙幣に登場した肖像画を知りたい方はこちらから。 日本銀行金融研究所貨幣博物館 カラー写真集「貨幣博物館」目次 (下部の「わが国紙幣に描かれた肖像 P.84」をクリック) http://www.imes.boj.or.jp/cm/htmls/kahei_mokuji.htm ※アドレスをコピーしてブラウザのアドレス欄へ貼りつけてアクセス して下さい ※資料はPDFファイル形式です。 情報提供 東芝 |
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